forecast4’s diary

最近、散文詩にはまってます。

Ahead of there

紙の中でしか歩けなかった僕たちは、

明日には、空の上を通っていた。


ブラウン管の中を覗くことしかできなかった子供たちは、

小さなリモコンのボタンで世界を救っている


新聞は、昨日を過去の遺跡と対比させ、インクの色を眺めて悩んで

少しだけ、読んで

少しだけ、考えて


ページをめくろうかな


気づけなかったことを、気づくことがある。

とても遅いけど。


大人になっても、日が変わっても、

古本屋が自分の横に現れ、整理した本が置いてある


時間の針をコンパスに変えて

昨日を忘れるよう、明日の始発駅を

探そう


もう遅れないように。

もう失わないように。


いつかまた。がもう来ないことが未来なのかも知れないけど、

マジックアワーの魔法を唱えてみようかな


少し待って、

少し座って、


一つのフィルムが一つのレールにつながるために。


その後は、その先からの贈り物


その先は、その後からわかるもの


ahead of  there


ahead of there