forecast4’s diary

最近、散文詩にはまってます。

あの日に見えた背中は、越えているか。

青空のカーペットの上を走りながら過ごす日々が、

今は、スクリーンを観るように見上げている

 

いつの間にか、すれ違った

茶色の学生たちは、

手帳の予定の一部になり、

あの日のカレンダーは違う誰かと過ごしている

 

僕は、靴底がすり減らないよう

雑居ビルのトンネルを抜け、

設計図とは違うプラモデル達と一緒に、終わらないドラマの脇役を演じる毎日さ

 

いつか思い描いた背中は、越えているか。

誰かが探すこの古着に聞いてみよう。

 

水族館の魚達は、お辞儀をしながら

海に帰り、アクリルの鏡を懐かしむ

 

気がつけば、明日の予報に相談し、

赤と青のマークがシワを寄せて緑のベンチに座っている

 

いつかを過ごした抜け道は、

違う誰かと四季を感じて歩いている

 

あの日、一緒に笑った背中は、越えているか?

 

真っ黒な夜は、真っ赤な太陽の光になるんだ。

 

あの日のあの朝の

あの時間のあの夜の

いつか過ごした背中は、超えているか。